小学生の頃、どうしても嫌いでたまらないことがありました。
運動会の練習と卒業式の練習です。
そうです練習です。
それも本番直前の前日とかに行われる本番さながらの最初から最後まで通しで行われる練習です。
最近の小学校でもやってるのかどうかは知りませんが僕が子供の頃、うちの学校では毎年やっていました。
なぜそこまで嫌いだったかというと、
その当時(昭和の終わりころ)は運動会や卒業式では会場に入場する時に軍隊のように整列し行進し足の動きを「右左右左」とそろえて歩き曲がり角では直角に曲がり止まる時はしばらく足踏みをして掛け声とともにぴったりと止めるなんてことをやっていました。
椅子に着席する時には全員のお尻がイスの座面に乗っかる時に出る「ザッ」という音がそろうまで練習させられるのです。
毎回子供心に「なんなんだこの儀式は一体???」と思っていました。
一人でもだらだらして動きがずれているのがいるとジャージを履いた先生から
「そこっ!ずれてる!やり直し!!」
などと言われ最初からやり直しとかさせられるわけです。
本番直前の運動会の練習では最初の行進から徒競走、組体操、玉入れなど本番さながらに本気で各組対抗でやり、最後の生徒代表の挨拶までやります。
つまり二回運動会をやるようなもんです。
「え、そこまで本気で競争するなら今日が本番で良くない?」
「運動会なんて子供がかけっこして玉入れしてワーワーするだけなんやから失敗してすっころんでもええやんけオリンピックやあるまいし」
とそんな風に斜に構える冷めた小学生でした。
「いやいや本番は父兄も見に来るしみっともないとこは見せられない」
そう考えるのは主に教師たちだったのではなかろうか。またはとっても素直でかわいい子供たち。
そんなこと言っておきながら気が小さい僕は目立ったり先生に怒られるのはいやなのでいやいやながら素直でかわいい子供のふりをして行進をして直角に曲がって椅子に座る時の音をみんなに合わせたりしていたのですが。
大人になり運動会も卒業式の練習もやらなくてよくなりましたが、全く意味はないけど慣習だからやっている、伝統だからやっている儀式、無駄だとわかっているけどみんなやっているからやっているルーティーンなんかに遭遇することは多々あるわけで、、、
そんな時はあの頃に戻り
「そんなのは無意味だ!もっと合理的に行動すべきだ!」
などと声高に叫ぶこともなくかわいい子供のふりをしてやり過ごすのでした。

