国際線パイロットになるには

国際線パイロットになるには

国際線パイロットになるには当然ですが国際線を運航している航空会社に入社しないといけません。(ここでは国際線パイロット=お客さん、貨物を乗せて定期的に飛ぶエアラインのパイロットとします。)※国際線とは国外の空港を目的地に飛ぶ路線のことです。

ここでは国際線パイロットになるための方法と必要な英語力についてご紹介します。

国際線エアラインパイロットになるには2つ方法があります。

  1. 日本国内の国際線を運航している航空会社に入る。
  2. 海外の国際線を運航している航空会社に入る。 
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日本国内の国際線を運航している航空会社に入る

一つ目は日本国内の国際線を運航している航空会社に入社してパイロットになる方法です。

日本国内にある国際線を定期的に運航している航空会社(2021年5月現在)

  • 日本航空 JAL ★
  • 全日空 ANA ★
  • 日本貨物航空 NCA
  • ピーチアビエーション APJ
  • 春秋航空日本 SJO
  • スターフライヤー SFJ
  • ZIPAIR Tokyo TZP
  • エアージャパン AJX 

これらの会社にパイロットとして入社すれば国際線パイロットになれる可能性があります。

ただし★マークをつけた航空会社、JALとANAは国内線のみを運航する機種が存在しています。配属先(B737やA321など)によっては国内線のみを飛ぶことになります。入社後に「この機種はいやだから配属先をB787に変えてくれ」っていう希望が通るかどうかはわかりませんが難しいのではないかと思います。

他の6社はその会社でパイロットになれば国内線、国際線両方または国際線のみを飛ぶことになります。

日本には他にも国内線のみを運航する航空会社がありますがこれらの会社も不定期の臨時便やチャーター便、または飛行機を国外で整備する為のフェリーフライトで海外に行くこともあります。

海外の国際線を運航している航空会社に入る

2つ目は海外の国際線を運航している航空会社にパイロットとして入社する方法です。

海外には数えきれないほど国際線を運航している会社があります。パイロットの世界ではあまり国籍は関係ないので外国人パイロットを雇用してる会社も多いです。

パイロット募集要項の必要経験や必要資格を満たしていれば日本人でも応募することが可能です。入社試験に合格し外国人パイロットとして雇用されると国際線を運航する機種に配属される可能性が高いです。

ただし必要な免許取得と訓練を全て日本ではなく海外で行いフライトインストラクターから徐々にステップアップしていく場合は最初は訓練を始めた国の国内線からスタートすることが多くなります。

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国際線パイロットに必要な英語力

国際線パイロットはある程度英語ができないといけません。

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日本国内を飛んでいても中国でも韓国でも中東でもフランスでももちろんイギリスやアメリカを飛ぶ時もパイロットと管制官のやり取りは基本的に英語で行われます。

なぜなら現在世界のほとんどの国が加盟しているICAO International Civil Aviation Organization(国際民間航空機関)が定めた基準では飛行機と管制官のやり取りは基本的に英語でやりましょうとなっているからです。

参照:ICAO International Standards and Recommended Practices Annex1 Personnel Licensing

かといってネイティブレベルで完璧にしゃべれないといけないかというとそんなことはありません。

必要なことは、

世界共通で使われている英語を使ってコミュニケーションができること、どこの国に行っても意思疎通ができることです。

ICAOでは英語能力証明レベル4以上が必要といっています。

日本にある国際線を運航している航空会社が入社時点でTOEIC何点以上とか英検何級必要などの条件がある所は少ないと思いますがやはり運航には英語能力証明レベル4以上を持っている必要があります。

海外の会社も同じようにICAO English Proficiency Level 4以上を求めているところが多いです。

航空英語能力証明の試験を受けたい方は航空局運航安全課 航空英語証明係に最新の情報を確認してください。航空英語能力証明受験申請(参照航空局HP)

尚、海外で英語証明を取得した場合は一定の条件を満たせば日本の免許に切り替えることができます。参照航空局HP:外国で取得した航空英語能力証明の切替について

航空局で発行される航空英語能力証明

また入社後の訓練では海外の施設で現地の教官のもとで訓練することもあるのである程度の英語は必要です。

海外の航空会社に入社すると管制官とのやりとりだけではなく機内でする他の乗員との会話、整備士、地上業務をする人たち、会社内での会話も英語が必要になります。飛行機のマニュアル類や会社が発行する文書も英語で日本語訳はついていません。コックピットでは何時間もパイロット二人きりになってしまうので退屈しのぎに雑談もできる方がいいですね。

こんな感じで国際線パイロットの英語はネイティブレベルは必要ありませんが運航に必要なこととそれに関係することは話せて理解できる必要があります。

今後国際線のパイロットを目指される方は日ごろから英語の勉強をしておくことをおすすめします。

英語上達のコツと勉強方法

動画で効率よく英語を勉強する方法

海外の空港のATCがLIVEで聴けるサイトがあるのでどんな感じか聞いてみると面白いかもしれません。

Live ATC.net

忙しい空港の超早口なATCや独特のアクセントがある国のATCは何を言っているかわからず初めは結構苦労しました(^_^;)

まとめ

国際線パイロットになるには、日本または海外で国際線を運航している会社に入社し、国際線を運航している機種に配属されることが必要です。

JALやANAのように国内線しか飛ばない機種を持っている会社では配属先によっては国内線のみとなります。

また国際線パイロットに必要な英語力はICAO英語能力証明レベル4以上で飛行機の運航とそれに関係することが話せて理解できることです。

将来国際線パイロットになりたい人の参考になれば幸いです。

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