太平洋フェリー「いしかり」 苫小牧ー仙台ー名古屋 乗船記 S寝台&車1台

太平洋フェリー 苫小牧ー名古屋 乗船記

北海道の自宅から年末年始に関西の実家へ帰るのに太平洋フェリーの「いしかり」に苫小牧から名古屋まで乗ってみました。

総距離は1300km、所要時間は2泊3日で約40時間!!長い!!フェリーでは国内で最長航路だそうです。

船の上のおすすめの過ごし方wifiや携帯電波のつながり具合なんかもご紹介します。

画像出典:太平洋フェリーHP

当初の計画は行きは車で函館から青森だけフェリーに乗りあとはのんびり日本海側をドライブと写真撮りながら関西まで移動しようと思っていました。

ですが年末年始の日本海側の天気は最悪。かなりの距離を大雪や吹雪のなか走るのは危険なのと時間がかかりすぎるので予定を変更しました。

行きは日本海側を避けて太平洋フェリーを使って苫小牧から名古屋まで行きそこから車で関西まで。そして帰りは日本海側をドライブして青森まで行き、フェリーに乗り函館、そして自宅へと帰ることにしました。

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目次

行程と料金 大人1人 S寝台利用 車1台(5m未満)

 船名:いしかり

1日目
12/28 苫小牧19:00発
2日目
12/29 仙台10:00着 12:50発
3日目
12/30 名古屋10:30着

料金: 44600円 大人1名、S寝台、クルマ1台(5m未満)、インターネット割引利用

 ※2等の大部屋でもよかったんですが、40時間は結構長いのでプライベートが確保できるS寝台というのにしました。写真で見るとB寝台もあるんですが2段で天井が窮屈で狭そうでした。料金はWeb割引でS寝台のほうがB寝台より1600円ほど高くなってます。

太平洋フェリーHP参照:いしかり船内紹介

※年末年始とお盆の繁忙期は料金が全体に高くなります。

太平洋フェリーHP参照:運賃

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苫小牧港で乗船手続き

苫小牧フェリーターミナル

長旅に備えて苫小牧のイオンでビールやワイン、お菓子、その他食料(一日目の晩ご飯も)沢山買い込んで市内中心部からほど近い苫小牧港(西港)へ到着しました。寒いですが天気は良好(^O^)

予約はネットで済ませておきました。まずは手続きのためにターミナルビル前の無料駐車場に車を停めて受付窓口へ向かいます。

この時予約で使用したクレジットカード車検証が必要です。

乗船の手続きはなんと出発の2時間前までに済ませないといけません。。。てことは17:00前にはターミナルに着いてないといけません!早!飛行機の国際線並みです。

※仙台港、名古屋港は90分前まで、クルマ無しの人は60分前までです。

苫小牧フェリーターミナル太平洋フェリー乗船券売り場

乗船手続きが終わると乗船チケットと車内につける行先の紙をもらいます。

車を係の人に従って乗用車の名古屋行のレーンに停めます。見たところ仙台行の車がほとんどで名古屋行は少なかったです。

苫小牧フェリーターミナルに停泊中のいしかり

まだ乗船開始までは時間があるのでターミナル内を散策することにします。

受付の2階は待合室と売店などがあります。ここでお土産、ちょっとした食料、飲み物なんかも買えます。車の人はスーパーやコンビニで買っていってもいいですね。

苫小牧フェリーターミナル待合室

ちなみにターミナルビル内にはfree wifiがあります。パスワードはインフォメーションカウンターに貼ってあります。

外へ出て船の写真なんかも撮ったりします。今回乗る「いしかり」です。

かっこいい!!

全長200メートル、総トン数15762トン!

大きいですね~ワクワクします(^ω^)

苫小牧フェリーターミナルに停泊中のいしかり

となりには大洗行きのフェリー「さんふらわ ふらの」が停まっています。

苫小牧フェリーターミナルのいしかりと「さんふらわ ふらの」

乗船~出航

出発の90分くらい前には乗船が始まるようなので車に戻って係の人の指示を待ちます。なお車を乗船させる時はライトを消すように言われます。

船内の駐車スペースも係の人の指示に従って進みます。エンジンを止めパーキングブレーキをかけ、ドアをロックして必要な荷物をもってそれぞれの客室に向かいます。

注意:航海中は車両甲板へは入れないので忘れ物がないように注意です。

太平洋フェリーいしかり車両甲板
「いしかり」の車両甲板

車両甲板はものすごく広いので迷わないようにエレベーターや階段付近に駐車スペースの番号が書かれたカードが置いてあります。これを忘れずに取っておきます(下の写真)。車に戻ってくるのは40時間後ですからね。絶対忘れます。ちょっとの買い物でも忘れるくらいなので、、、(;^ω^)

太平洋フェリー車両デッキ確認カード

車両甲板の壁にこんなのが貼ってありました。「いしかり」の総トン数は15762トン、車は200台以上積むことができ、定員は783人!!すごい大きさですね!!

車両甲板からエレベーターに乗りメインエントランスへ上がります。ロビーは3階まで吹き抜けになっています。お~!!

太平洋フェリーいしかりロビー
メインエントランス
太平洋フェリーいしかりエントランスロビー

S寝台

乗船券の番号に従い自分のベッドがあるS寝台がある部屋へ向かいます。

太平洋フェリーいしかりS寝台ベッド

ロールスクリーンを降ろすとプライベートな空間が確保できます。テレビ、コンセント、照明、ハンガー、荷物置きが自分のベッドにあります。ベッドすぐ横の通路には棚もあるので荷物が置けます。ただ鍵はついてないので貴重品は置いとけません。貴重品はロビーのコインロッカー、インフォメーションカウンターでも預けることができます。

S寝台やB寝台、2等を利用する時は荷物は最小限がいいですね。

着替えやスマホ、財布などの必需品以外で持っていくと良いもの、、、

タオル2枚(大浴場には置いてないので自分用に)、サンダルかスリッパ(ベッドに上がる時靴だといちいち面倒)、タブレット端末などですかね。

太平洋フェリーS寝台

自分の荷物も置いて落ち着いたらお腹がすいてきたので出航前ですが晩ご飯食べちゃいます。1日目の夜はイオンで買ってきたものを展望通路にあるテーブルで出航風景を眺めながらいただきます。金麦がうまい!

いしかりは定刻に静かに出航しました。行ってきまーす!(^O^)/

大浴場

出航すると真っ暗で外は何も見えません。ごはんも食べたしとりあえず風呂に行ってからさらにゆっくりするか。ということで大浴場へ。

太平洋フェリーいしかり大浴場

大浴場は同時に15人くらいはいけそうなじゅうぶんな広さで快適です。大きな窓があるので明るい時間は大海原を見ながら湯船につかることができます。お風呂から日の出も見ることができます(^O^)

リンスインシャンプー、ボディーソープ、ドライヤーは備え付けのものがあります。脱衣場には鍵付きのロッカーもあります。タオルは置いてません。

Wifi環境と携帯電波の入り具合

船内のwifiと携帯電波の状況です。

Wifi環境

船内には有料のwifiがあります。24時間で1078円。

参照:太平洋フェリー船内wifi

長時間退屈するだろうなと思って有料wifi使ってみました。

最初に利用登録が必要なのでwifiがある自宅または電波が安定している出航前にやっておくことをおすすめします。

僕は苫小牧港のターミナルビルで利用登録しました。登録は無料で最初に使い始めて決済をすると24時間がスタートします。

■wifiのスピード:4Mbps(ベストエフォート)

かなり遅いです。動画や画像を沢山見るのは難しいです。Lineやメールの送受信、普通のテキストのページを見たりする分には使えます。

■wifi使用可のエリア:エントランス付近、レストラン、展望通路付近

自分のベッドで使うことはできません。

調子よくつながれば24時間が切れたらさらに延長しようかとも思いましたが通信速度が遅いので2日目は使いませんでした。

携帯の電波受信状況

スマホはiphoneで格安SIMのIIJmioを使っています。

陸地から近い場所を航行している時は携帯電波問題なく届きます。

苫小牧から名古屋までの間、ほとんどが陸地から近いところを航行しているのでけっこう入ります。ですが所々陸から遠いところ、アンテナから遠いところになると全く入らなくなります。

船内の場所も陸側(苫小牧→仙台・名古屋なら進行方向を向いて右側、名古屋・仙台→苫小牧なら左側)の窓付近のほうが入りやすいです。客室の奥の方、自分のベッドでは全く入りません。

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結論

遅い有料wifiは特に使わなくてもよかったかなって感じです。携帯電波がつながる時だけ使えば特に問題なさそうでした。wifiがスムーズにつながれば動画をストリーミングで観ようと思ってましたが無理でした。そんなこともあろうかと思って動画をipadにダウンロードしておいたのでした。

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長い船旅の暇つぶしおすすめ

なんせ40時間はけっこう長いです。しかも携帯電波は時々切れる。wifi遅い。

40時間ずっと景色を見てても飽きます。本を読んだり船内の探検、ショッピングもいいかもしれません。それもずっとはできません。

船内には劇場、ゲームセンター、カラオケボックスもありますがそれでもまだ時間はたっぷりあります。

そんな時のおすすめはダウンロードした映画をタブレット端末やスマホで見る。です。

アマゾンプライムなどで映画を家で何本かダウンロードしておけば暇になった時いつでも楽しめます。僕は面白そうな映画を3本ほどダウンロードしておきました。

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レストラン

船内の楽しみにレストランでの食事があります。

「いしかり」にはレストランと軽食コーナーがあります。

・太平洋フェリーHP参照:船内レストラン

最初の夜は買ってきたものを食べましたが朝食2回と夕食1回、レストランを利用しました。

太平洋フェリーいしかりレストランでバイキング

レストランは夕食、昼食、朝食全てバイキング形式になっています。

料金は夕食2100円、昼食1100円、朝食1100円。

太平洋フェリーいしかりレストランで海を見ながら朝食
太平洋フェリーいしかりレストランで海を見ながら朝食

肉、魚、野菜、デザートなど種類も豊富で味も美味しかったです。海を見ながらの食事は最高です。

仙台入港~出港

朝がやってきました。日の出は6:50頃。お風呂から日の出を見たかったので早起きしました。太陽は左舷の水平線に見えてきます。

太平洋フェリーいしかりから見る朝日

他のお客さんものんびりと朝日を楽しんでいます。

携帯電波は入っています。仙台港に近づいてきました。→携帯電波の入り具合

仙台港に着岸しました。

仙台では2時間50分停泊します。時間あるのでターミナルをちょっとぶらぶらしてから船に戻ってこようかと思ってました。

インフォメーションカウンターで確認すると一度船を降りると乗船時間までは船に戻れなくなってしまうとのこと。そしてターミナルにはたいして見るものもないとのことでしたので船にとどまることにしました。

仙台でほとんどのお客さんが降りていきました。お客さんが降りると掃除の係の人たちが乗り込んできます。てきぱきと船内を掃除しています。僕は展望通路のテーブルで映画を見たりパソコンさわったりしていました。

掃除が終わり乗船時間になると今度は仙台から名古屋へ行くお客さんが乗り込んできます。年末なので家族連れが多かったです。12:50定刻出航。

仙台港を出港し夕日が見えてきます

仙台を出港ししばらくすると夕日を見るために甲板に出てみました。晴れていますがものすごい強風です。吹っ飛ばされそうです。

船旅いいですね~

太平洋フェリーいしかり煙突

夜になり携帯で現在位置を確認すると千葉県の房総半島沖です。まだここです。お風呂に入りご飯を食べ映画を見たりお土産買ったりして2日目の夜が更けていきます。 →携帯電波の入り具合

名古屋港到着

3日目の朝です。朝日は左舷後方に見えます。この日も早起きしてお風呂に入りました。

伊良湖岬灯台が見えてきました。名古屋はもうすぐです。

セントレア(中部国際空港)も見えてきました。

いよいよ名古屋港が見えてきました。甲板に出て景色を見ます。相変わらず風が強い!

昔トラックの運転手をしてたころによく行った金城ふ頭も見えます。

名港西大橋の下をくぐります。大きな橋だけど船も大きい!下から見てると煙突のてっぺんが橋とぶつかるんじゃないかと思うくらいです。

船内の案内アナウンスに従い時間になったら車両甲板へ降りていき自分の車の中で待ちます。指示に従いエンジンをかけます。実際動き出すまでは20分くらい待ちました。

太平洋フェリーいしかり車両甲板

名古屋フェリーターミナル到着です。長旅お疲れ様でした~

名古屋フェリー埠頭
名古屋フェリー埠頭に停泊するいしかり

まとめ

初めての太平洋フェリー。40時間は長いですがとても快適でのんびりとした良い船旅でした。ご飯は美味しいし、お風呂は最高だしベッドではよく寝れるしいいですね。風はとても強ったですが大きな船は時々少し揺れを感じた程度でした。

時間があるならぜひフェリーでの北海道旅行または名古屋旅行おすすめです。またいつか違うルートのフェリーも乗ってみたいな。

長々とありがとうございました。

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太平洋フェリー 苫小牧ー名古屋 乗船記

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