地動説が人間に浸透するまでにかかった時間 1900年

世界には地球は球体ではなくてお盆のように真っ平だと信じてる人がまだ結構な数いるそうですよ。

各国のデータをまとめると数千万人はいるらしいです。

しかもあの先進国と言われるアメリカですらかなりの数の人々が「地球は真っ平である」と信じているとのことです。

「嘘や~ん」

と思うかもしれませんが事実です。

僕も実際に地球が球体であることを外から見て確認したわけではないですが、

さまざまな科学的物理的証拠から、また実際に宇宙から地球を撮影した映像なんかからも地球はまあるいボールのような形をしていると信じています。おそらくこれは真実だろうと思っています。

これだけ科学が発展したのだから当然のことながら地球は丸い球体であると全世界の人が信じて疑わないと思いきやそんなことはないわけです。

ま、地球が丸かろうが平らだろうが普段の生活には何ら支障はないので何を信じていようが構わないのですが。

科学的に証明されかなりの確率で正しいですよと言われていることまで信じないのには色々な理由があるようです。

科学者や政府が言うことは信用できない。

陰謀論である。

それを信じると何か自分に不都合がある。

ただ単に理解できない。

自分の目で見るまではなにも信じない。

その昔の大昔のずっと昔、地球は太陽の周りをまわっている説(地動説)を唱えた人がいました。

紀元前300年頃が一番最初だったようです。

今では当たり前のように地球は一年かけて太陽の周りを周っていることが知られていますが、

ざっくりいうとその後1000年以上にわたり

「そんなわけあるか~い」

「地球が宇宙の中心に決まっとるやんけ」

といった説(天動説)が大勢を占め地動説は受けれられることはありませんでした。

時代が進むにつれ望遠鏡や計算技術が発展し、

「あれ地動説のほうが正しいかもしれへんで」

と考える知識人たちも増えていったのですが宗教的、政治的理由で地動説は触れてはならぬタブーとされました。

地動説を研究したり広めようとする人は牢屋に入れられたり火あぶりにされたり、とんでもない恐怖の時代を過ごすことになります。

権力者や聖職者は自分たちの権威の為に科学を否定し続けました。

1600年~1700年代に入りケプラーの惑星の楕円運動の発見、ニュートンの万有引力の発見により科学界はようやく地動説が主流となり宗教界も地動説を認めることとなりました。

ここまで最初に地動説を言い出してからおよそ1900年もの時が経っていました。

邪魔がはいらなければほんとはもっと早く科学は進歩していたかもしれません。

ですがそれが人間ってもんですね。

比較的新しい学問に量子力学というのがあります。

物質を目に見えないくらい極限まで小さく細かくしていった物質の「ミクロの世界」のはなしです。

「2重スリット実験」や「シュレディンガーの猫」の思考実験は有名ですね。

リンゴが木から落ちるとか熱とか光とかエネルギーとかそういうやつは計算で正確に予測することが可能ですが、量子力学の世界ではそれまでの物理学の世界で通用した計算では説明不可能な不思議な動きをします。

電子は波と粒の両方の性質を持っていたり、観測されてはじめて状態が確定したり、遠くにあるものと同期する動きを見せたり、とっても神秘的です。

そんなもの信じないとおっしゃる古典的なあなた。

実はこれも真実なんです。すでに量子コンピュータや半導体が量子力学を応用し実用化されています。

人は新しい技術や道具、新しい考え方、学問なんかが登場すると一旦よくわからないので否定から入ってしまいがちです。だんだんそっちの方が正しそう、便利そうと薄々気づいていても今までのやり方を変えたくない、今までその分野で築いた自分の権威を奪われたくない、自分の仕事がなくなる、など科学的な真実や便利さなんかそっちのけで自分の都合や感情、権威が優先されてしまうわけです。

なにも科学や学問に限ったことだけではありません。みなさんの周りでも思い当たる節はないですか。

職場で新しいもっと便利で合理的なやり方を提案すると必ず否定する派。

世の中がもっと良くなる新しい事業を始めようとすると反対する派。

とりあえず何も変えず安定していることこそが全て派。

わーっと急速に進歩したり怖くなってぎゅっとブレーキを踏んだり時にはちょっと後戻りなんかしたりして

そんな感じで人間は結局進歩していくんですが、

真実とか合理性とか理性だけでは語れないから面白い。

色々なものが進歩するスピードを興味深く見ている今日この頃です。

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