精神科医でyoutuberでもある樺沢紫苑先生の本、「言語化の魔力」を読みました。
インパクトのあるタイトルですね。
「言語化」、、、
とても興味があります。
人前でうまく話したり、思っていることや感じたことを的確に相手に伝えたり表現できる人はすごいなって思います。
ぼんやり感じただけ、ふわっとそんな気がするってだけでは言葉にはなりません。
ちょっと考えて論理だて、自分の思考や感情と持っているボキャブラリーをつなぎ合わせる作業が必要です。
そしてそれを言葉にし声に出したり文字にして発信する作業が言語化です。
言語化し何かがうまく伝わった時にはちょっとした安心感、達成感がありますよね。
人間は言語化することに喜びを感じるようにできているのかもしれません。
言語化には確かに「力」がありそうです。
どんな力があるんでしょうか。
本書では筆者の樺沢先生が精神科医である立場から人が持っている様々な悩みを解消するという視点で「言語化」の力(魔力)について語られています。(筆者によれば解決ではなく解消)
タイトルは「言語化の魔力」となっていますが、言語化のみにフォーカスしているわけではなくあくまでも悩みを解消する方法がメインとなっています。ご自身が開設されているYoutubeチャンネルでは4千件ものお悩み相談を受けてきたそうです。
興味のある方は是非見てみてください → 精神科医・樺沢紫苑の樺チャンネル
悩みとはなんなのか、悩みを分析する3つの軸(コントロール軸、時間軸、自分軸)、悩みを解消する3つの方法(対処法の検索、スルー力、悩みの再設定)、見方の変え方(視座転換)、言語化(メリット、共感、相談、ガス抜き、書く)、行動化(睡眠・運動、やること、やめること)、と体系的に悩みの解消方法が非常にわかりやすく解説されています。
そして最後に「悩みが消える究極の方法」も伝授してくれます。ここは僕が最も共感できた部分です。
さすがに多くの悩みと向き合ってきただけあると感心させられたと同時に筆者の「人の悩みを解消する」ための本にしたいといという強い意図が伝わってきた一冊でした。お悩み解決のハウツー本として、自分の思考を細分化するための参考書としておすすめの本です。