下水道が通っていない地域では下水処理の方法を以下の2つどちらかを選びます。
- 自宅の合併浄化槽で汚水を処理して排水
- 汲み取り式のお手洗いにする
私が住んでる北海道の田舎も下水道がきていないので建設時に合併浄化槽を設置することとなりました。
合併浄化槽は自治体が設置する下水道と違って自前で定期的に保守管理と維持をしなければなりません。合併浄化槽の維持管理方法とかかる費用のご紹介です。
合併浄化槽とは
合併浄化槽とは家庭からでる汚水(トイレから出る汚水)と雑排水(トイレ以外の台所、お風呂などから出る排水)を微生物を利用しきれいにしてから側溝や河川に流す排水設備のことです。
※現在トイレの汚水のみを処理する単独浄化槽の設置は禁止されています。
合併浄化槽の設置にかかる費用と補助金
■設置費用
合併浄化槽設置にかかる費用は浄化槽の大きさや工事業者、内容によって異なりますがおおむね価格帯は下記のようになります。
浄化槽のサイズ | 価格 |
5人槽 | 80~100万円 |
7人槽 | 100~120万円 |
10人槽 | 120~140万円 |
■補助金制度
また国による合併浄化槽設置助成制度があるので自治体に申請すると補助金がもらえます。
自治体にもよりますが30~100万円程度の補助金を受け取ることができます。
北海道の自治体による5人槽サイズの補助金額は下記の通りになっています。
自治体 | 補助金額 |
札幌市 | 826000円 |
函館市 | 410000円 |
ニセコ町 | 400000円 |
小樽市 | 352000円 |
釧路市 | 600000円 |
尚、自治体によって補助金を支給する件数に上限があったり年度によって金額が変更になったりするので設置前に問い合わせすることをお勧めします。
合併浄化槽の維持管理方法
合併浄化槽は浄化槽法という法律で使用者に以下3つの維持管理が義務付けられています。実際には業者に委託して行います。
法定検査
・設置から3カ月~8カ月目の間に行う検査(第7条検査)
・毎年一回行う検査(第11条検査)
検査内容は水質検査や点検書類、設置状況の確認などで都道府県の指定機関が行います。
保守点検
年に3回以上行う点検で水質検査、ブロワの点検、消毒剤補充、汚泥の堆積状況の確認などです。
浄化槽保守管理の免許を持った指定業者が行います。
清掃
清掃業者による汚泥の汲み取り作業。
維持管理・保守点検にかかる費用
上記の法定検査、保守管理、清掃、そして浄化槽に空気を送るポンプの電気代がかかってきます。
これも住んでいる場所、委託する業者によって値段が変わってきます。
ちなみに私の住んでいる北海道後志地域では年3回の保守点検に1回あたり8000円(税別)で年24000円(税別)かかっています。委託業者を変えることもできますが地域によっては示し合わせて値段設定をしているようでどこの業者もほぼ同じ値段になっています。(近隣の業者10件ほどに電話で値段を確認してみました。)
※先日汚泥が貯まっているとのことで初めての汚泥の汲み取りをお願いしました。料金は10836円(税込)でした。1リットル=8.6円。
北海道以外の地域では価格設定は違う可能性があるのでお住いの場所の業者に直接電話で確認してみてください(ホームページを持っていないところが多いので結構面倒です)
参照:北海道の合併浄化槽保守点検業の登録事業者リスト(出典北海道庁HP)
参照:東京都多摩地域・島しょ地域の保守点検業者リスト(出典東京都環境局HP)
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合併浄化槽でしなければいけない維持管理は? 3つ
・年1回の法定検査
・年3回以上の保守点検
・清掃
合併浄化槽設置するのにかかる費用は?(5人槽の場合)
・80~100万円程度(自治体の補助金制度あり)
合併浄化槽の維持管理にかかる年間合計費用は?(5人槽の場合)
・6万円程度
維持管理に結構な費用と手間がかかりますがちゃんと管理して川を汚さないようにしたいですね。
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