海外でパイロット(ここではお客さんや貨物を運ぶエアラインパイロットとします)になるには大きく2つの方法があります。2021年4月現在新型コロナの影響で採用を自粛している会社も多いですが今後海外でエアラインパイロットを目指す方の為にまとめました。
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目次
方法1 日本で経験を積んでから海外へ行く
一つ目の方法は日本の航空会社でパイロットとしての経験を積んでから海外でエアラインパイロットになる方法です。
どの程度の経験が必要かというと航空会社によって多少の差はありますが多くの会社で大体同じぐらいの経験が求められています。
参考までに現在パイロット募集中のベトナムのバンブー航空の募集要項を見てみましょう。(以下出典:バンブー航空パイロット募集要項)
機長の必要経験
- 総飛行時間4500時間
- 機長としての経験1500時間(エアバスA320の機長時間500時間、35トン以上のジェット機での機長時間を含む)
- 12カ月以内にA320の機長として飛んだ経験
副操縦士の必要経験
- 総飛行時間3000時間(操縦に二人必要な飛行機での経験)
- 1500時間のA320での飛行時間
- 12カ月以内にA320で飛んだ経験
副操縦士の場合でも日本で5年程度のエアラインパイロットの経験が必要です。(僕が海外の航空会社に入った時は日本の航空会社での経験8年、ジェット機での総飛行時間は約4000時間でした)
もちろんこれに有効なパスポート、第一種航空身体検査証明、ICAO英語証明レベル4以上、犯罪歴証明などが必要になってきます。
必要経験、必要書類がすべてそろってはじめて海外の航空会社の入社試験に応募することができます。
ちなみにPILOT CAREER CENTER(パイロットキャリアセンター)というサイトでは現在パイロットを募集している世界中の会社を探すことができます。
→PILOT CAREER CENTER(https://pilotcareercenter.com/)
水上飛行機の免許を取る方法↓
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方法2 最初から海外で免許を取り海外の航空会社に入る
もう一つの方法はパイロットの免許を初めから海外で取り現地で仕事を探しエアラインパイロットになる方法です。
アメリカ、カナダの場合ですが、
自家用操縦士、事業用操縦士、計器飛行証明、定期運送用操縦士など必要なすべての免許を現地のフライトスクール、航空大学校などで取得しパイロットとしての仕事を探します。
計器飛行証明と多発限定をカナダで取得した時の話↓↓
最初はフライトインストラクター(飛行教官)の仕事に就くパイロットが多いようです。
日本のようにセスナなどの小型機で免許を取った後すぐに大きなジェット機に乗るエアラインパイロットになることはありません。
僕の友人の例を挙げると、
1, 現地のフライトスクールで必要な免許を取る。
2, フライトスクールでインストラクターとして数年働き飛行時間、機長経験を積む。
3, 使用事業会社でチャーター機や緊急輸送の仕事でさらに飛行時間を貯める。
4, コミューターエアラインでターボプロップのパイロットを数年。
5,リージョナルエアラインに入社
6, メジャーエアラインに入社
免許を取り始めてからメジャーエアラインでパイロットになるまでは軽く10年以上かかります。
まとめ
海外でエアラインパイロットになるには経験が必要です。免許を取り始めてから長い時間とお金と労力も必要になってきます。ただそれさえ乗り越えられる覚悟があれば誰にでもチャンスはあります。
参考になれば幸いです。
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