小学一年の春休み(一年と二年の間の三月終わりから四月始め)に家族で倉敷と山口県防府に旅行に行きました。
物心つく頃には大の鉄道好きだった僕は小学一年生の頃に国鉄の時刻表の読み方を覚え、時刻表を見ながら空想の旅行をするのが大好きでした。
そのころはまだ電車に乗って遠くには行ったことがありませんでしたので時刻表に載っているブルートレインなどのあこがれの列車にのって空想の旅をするのでした。
そんな中、どういったいきさつだったかは覚えていませんが春休みに倉敷と父の友達が住む山口県の防府市に旅行に行くことが決定したのでした。
父から電車の計画は立てていいよという話だったと思います。
これは初めて長距離列車にのれるチャンス!
ひょっとしたらあの憧れのブルートレインに乗れるのではと時刻表にかじりついて関西から山口方面への時刻を検索しました。(twitterで古い鉄道写真公開しています)
小学一年の僕が必死で時刻表を調べた結果、当初からの計画である岡山県の倉敷へ行った後、防府の父の友人の家で一泊する行程ではブルートレインに乗っていては時間的に無理だということが発覚してしまいます。
結果的にごくごく普通に京都から新幹線で行くことになってしまいました。
当時の僕は
「ああぁブルートレインが~あさかぜが~はやぶさが~」
という絶望的な気持ちでいっぱいになったのを覚えています。
そんなことを言っても子供にはどうすることもできず普通に新幹線で行く早春の倉敷・防府一泊二日の旅に行くことになったのでした。
あんなにもブルートレインに乗れなくなったのが残念でしょうがなかったのに旅行の日がだんだん近づくにつれて初めての新幹線旅行が楽しみで楽しみで仕方なくなってきました。
そしていよいよ旅行当日。。。。
倉敷に着いた頃からなんかお腹が調子悪い。腹痛です。食あたりだったのか、ただの食べ過ぎか何だったのかは覚えていません。ただお腹が痛かったのです。覚えているのは前日まで旅行のことを楽しみにしすぎていたこと。尋常じゃないくらいに。
そして倉敷での観光を終え(何を見たかは全く覚えていません)とりあえずそのまま防府に向かうことになったのです。胃腸薬も痛いの痛いの飛んでいけ~もなくお腹が痛いまま。
その夜遅くに父の友人宅で嘔吐してしまいました。そのまま夜の病院に連れていかれ薬だか注射だかを処方され父友人宅で朝を迎えました。すっきりした感じで。
いったい何だったのか。今でもわかりません。僕はあれを「急性楽しみにし過ぎ症候群」と呼んでいます。
その後急性楽しみにし過ぎ症候群になることはありませんでしたがお腹はよくこわしました。というか今でも。
そんな何ともいえない新幹線での旅でした。胃腸薬は旅行に行くときにはいつもかならずバックに入れています。