2023年度中にも廃止になるといわれている根室本線の富良野から新得の間にある駅、幾寅駅に行ってきました。
幾寅駅は高倉健主演の映画「鉄道員(ほっぽや)」の舞台になり「幌舞駅」という名前で登場した駅です。
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廃止予定区間の根室本線の富良野から新得間は2023年1月現在、富良野~東鹿越間を鉄道が、東鹿越~新得間は代行バスによる運行となっています。
2016年8月に起きた台風10号の影響で大きな被害を受けた東鹿越と上落合信号場(新得から西へ10kmほどの石勝線との分岐点)間は結局復旧されないままとなり、富良野~新得間が廃止となってしまうようです。
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廃止後の幾寅駅はどうなってしまうのかわかりませんが根室本線としての駅では2023年が最後になるのではと思い行ってきました。
幾寅駅の場所↓ 行き方:札幌から車で約2時間半、鉄道・バス利用で約3時間
幾寅駅(幌舞駅)
幾寅駅の開業は1902年(明治35年)。
その後何度か建て替えや改修を経て現在の駅舎は1999年に公開された映画「鉄道員」のためにレトロな雰囲気を全面にだしたいい感じの駅に改装されました。
「幌舞駅」の看板とその上の灯りが良い雰囲気です。
緑の屋根には雪、そして真っ赤な郵便ポストと電話ボックス。まさに昭和の北海道といった感じです。
![幾寅駅(幌舞駅)駅舎](https://dreamforester.com/wp-content/uploads/2023/01/IkutoraEki001-1024x768.jpg)
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ホーム側から見た駅舎
![幾寅駅(幌舞駅)駅舎をホーム側から見たところ](https://dreamforester.com/wp-content/uploads/2023/01/IMG_7168-1024x768.jpg)
ホームは階段を何段か上がった上にあります。
![幾寅駅(幌舞駅)駅舎をホームから見たところ](https://dreamforester.com/wp-content/uploads/2023/01/IMG_7176-768x1024.jpg)
ホームから富良野側を見るとこんな感じです。線路もホームも雪で埋まっています。
![幾寅駅(幌舞駅)ホームから富良野側を見たところ](https://dreamforester.com/wp-content/uploads/2023/01/IMG_7175-768x1024.jpg)
新得側を見ると腕木信号機が残されています。これも映画用につくられたもののようです。
![幾寅駅(幌舞駅)ホームから新得側を見たところ](https://dreamforester.com/wp-content/uploads/2023/01/IMG_7174-768x1024.jpg)
ホームにはまだ駅名標があります。2023年1月現在はまだ根室本線の駅ですからね。廃線後はおそらく撤去されてしまうことでしょう。
![幾寅駅の駅名標](https://dreamforester.com/wp-content/uploads/2023/01/IMG_7172-1024x768.jpg)
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駅周辺
駅周辺には映画で使われたセットがそのまま残されています。
駅を出てすぐ右側にはキハ40が先頭部分のみ切り取られて保存されています。こちらも映画用に改造されキハ12として映画に登場しました。
その左側にはだるま食堂。もう店名の看板の文字がだいぶ薄くなってますね。
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その他映画のセットとして作られて建物が数軒残されていますがかなり老朽化が進んでいます。
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南富良野マップも半分雪に埋まっています。
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駅舎内部
幾寅駅は現在列車が来ることはありませんが、代行バスがやってくるバス停として、そして内部は映画「鉄道員」の資料館になっていて無料で見学することができます。
中はとてもきれいに保たれています。駅入り口を入ってすぐ右側に切符の窓口と荷物受付の窓口、入って左側(写真撮るの忘れました(;^ω^))が待合室になっています。窓口左側通路を奥へ進むと映画の資料展示コーナーへつづいています。
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駅の内部(窓口裏側)もセットとして使われました。
その他当時の新聞や高倉健さんの写真も飾られています。カッコいいですね。
右端にちらっと写ってますが志村けんさんの記事も見えます。志村けんさんも炭鉱夫役として出演されていました。
お二人とも亡くなられてしまい寂しい限りです、、、
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実際に使われた衣装や小道具
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出演者、原作者などのサインなんかも飾られています。
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昭和の映画ファン、高倉健ファン、そしてこの映画を見た方にはとても楽しめる内容となっています。まだ観てない方は是非とも「鉄道員(ぽっぽや)」観てみてください。昔の北海道の風景と昭和的な人間模様はなんか懐かしい感じがします。もちろん鉄道ファンも楽しめる作品になっています。
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東鹿越駅
東鹿越駅は幾寅駅から一つ富良野よりの駅です。
2023年1月現在はここまで列車の運行があり富良野・滝川方面から来た列車がここで折り返していきます。
ここから先、新得までは代行バスになっています。
映画「鉄道員」の中で志村けんさんが演じた炭鉱夫はこの駅の裏手の炭鉱で働いていました。
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ホーム側から見た東鹿越駅の駅舎
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東鹿越駅の駅名標
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ちょうど列車がやってきました。
数人が降りて代行バスへ、また代行バスからも数人が降りて列車へ、そのままこの駅では降りずに写真だけ撮ってまたもと来た列車でかえって行く人も結構いました。鉄道ファンのみというわけではなさそうです。
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列車がやってこない駅は寂しいです。。。やはり駅には列車がきてなんぼですね(*^-^*)
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北の大地入場券
幾寅駅の北の大地入場券は現在、幾寅駅隣の南ふらの情報プラザまたは駅から北へ1kmほどのところにある南ふらの道の駅で買うことができます。富良野ー新得間が廃止になるまでの販売かと思われます。
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まとめ
映画「鉄道員」では廃線間際の駅が舞台になっています。
その舞台となった幾寅駅がもうすぐ廃止になろうとしています。
2023年度中に廃止とのことですが、その後は映画「鉄道員」で登場した幌舞駅として、映画の資料館としてまたは幾寅駅跡として残されるんでしょうかわかりませんが、根室本線の駅としては今年が最後です。
映画を見た方、鉄道ファンの方、観光旅行のついでの方、山あいの小さなかわいい駅を次の旅行のルートに加えてみてはいかがでしょうか?
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