カナダへワーホリ 初海外一人旅 ワーキングホリデー体験談

カナダへワーホリ 初海外一人旅

いつの頃からかいつか世界を旅してみたいなぁと思うようになりました。

中学か高校のころからだったと思います。

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高校を卒業してから一年働いて貯めたお金で旅にでることにしました。

僕が19歳の頃にカナダにワーキングホリデービザを使って旅した時の話です。

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目次

妄想から構想

私は高校を卒業してから地元の工場で働きだして毎月10万円くらい旅の為に貯金をしていました。

一年もすれば120万円になる。半年も過ぎたころこれで旅行しようと色々具体的に考え始めていました。

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どこがいいか。

世界一周なんて無理かな。

やはりアメリカ大陸には一度は行ってみたい、ヨーロッパにも行ってみたい。

アフリカも行ってみたい。

行くとすればできるだけ長く旅行して色々見て回りたいな。

そんなことを考えながら時々本屋で旅行雑誌やらガイドブックなんかを立ち読みしていました。

どんな感じでそう思ったのかは忘れましたが、

「そうだまずは南北アメリカ大陸から行ってみることにしよう」

多分ぼんやりと地図を見ながらそう思ったのだと思います。

南アメリカ、アルゼンチンの一番南端から出発し最終的にアラスカまで行く。

これは面白いに違いない。

お笑いタレントのドロンズや猿岩石が「進め電波少年」という番組でヒッチハイク旅行をするという企画が人気になりましたがそのもっと前です。

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行先の候補は決まりましたがどうやって旅をするか、

電車なのかバスなのか、

自転車なのかヒッチハイクなのか、

期間はどれくらいなのか、

どこに泊まるのか、

ホテル?旅館?民宿?

だいたいどんな種類の宿があるのかもあまり知りませんでした。

毎日ホテルに泊まってたら絶対お金が足りなくなる。

食べるものはどうするのか?

吉野家みたいなリーズナブルで高カロリーの食堂は向こうにあるのか?

なにもかもわからないことだらけです。

知り合いに海外旅行通の人もいません。

両親も海外に一度も行ったことはありません。

インターネットもなければグーグル様もいません。

初めての一人で海外に行くのだから普通は旅行会社を通していくツアーなんかが一般的かと思われますが、旗を持ったツアーガイドの後ろにくっついて名所を巡る団体旅行は絶対にしたくありませんでした。

せっかく苦労して貯めたお金で決められたコースを回って決められた時間にそこそこのレストランでディナーなんかを食べて名所で記念撮影をして帰ってくるなんて考えられませんでした(そのスタイルの旅をばかにするつもりは毛頭ありませんが)。

自由に旅をしてみたかったのです。

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ちなみにそのころの私は英語を全く話すことができませんでした。

中学、高校と英語はテスト前に少し勉強したくらいしか覚えていません。

まさに「ハロー」「サンキュー」「バイバイ」くらいのレベルでした。

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「はたしてこんな感じで一人で海外行って大丈夫なものなのか?無謀なのでは?」

、、、、とは思いませんでした。

行けばなんとかなるだろうと思っていました。

かと言って怖い物知らずで度胸があるというわけでもありませんでした。

例えるなら「こんなもん余裕」と言いつつ一人でお化け屋敷に入ったはいいものの結構怖くてかなりおびえながらやっと出てくるといった感じでしょうか。

計画段階

結局、南アメリカの端から北アメリカ、アラスカの端までどうやって旅をするか具体的なアイデアはありませんでした。

で、やっていることといえばその辺りのガイドブックをペラペラの見ているだけだったような気がします。

とりあえずアルゼンチンの端っこまで飛行機で行ってそこからは電車なりヒッチハイクなりでなんとかなるのではなかろうか。

そんな風に考えていました。

期間は一年と決めました。

やはり一年くらいは行かないと旅をした気がしないだろうな。

これもまたなんとなくそう思ったからでした。

期間と方法が決まったら次は予算です。

飛行機のチケット代除いて移動、宿泊、食費諸々一年で合計約100万円。

ん、待てよ、これを365日で割ると一日2700円くらい。

少ない情報によると南北アメリカは一食50円で食べられて一泊300円で泊まれる場所はあまりなさそうだしどこに泊まるか何を食べるか、そして移動手段にもよるがかなり厳しい。

途中で仕事を探してそこでお金を稼いで旅費の足しにすればいいのでは。

いや英語もできないしましてスペイン語もできないしそんな根性があるとも思えない。

やはりそんな長期で旅をするのは無理なのか。

海外旅行初心者はおとなしく旅行会社のツアーで名所を巡ってそこそこのホテルに泊まりそこそこのディナーを食べ記念撮影をして3泊4日くらいで帰国するのがいいのか。

悶々としながらもなんかいい方法はないもんかと工場の帰りや休みの日に本屋で立ち読みをする日々が続きました。

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そんなある時本屋で見た本で「ワーキングホリデービザ」なるものがあるとの情報をゲットしました。

それによるとそのビザはカナダ、オーストラリア、ニュージーランド(現在はさらに多くの国)で18歳から30歳までの人に発行され一年間有効で仕事もできるというものでした。

「これやん!」

一年旅行したくてもやや所持金が心もとない19歳の私にぴったりではないか!しかも北米のカナダも入ってる。

そんなわけであっさり南米~北米縦断の旅はあきらめワーキングホリデービザを使ってカナダに行くことが決定しました。

行先が決まりしかも働くことができるビザで行くことができる。

これだけ決まればもうこっちのものです。よくわかりませんが。

あとはビザを取る手続きをして航空券の手配をすればカナダはもうすぐそこです。

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それからは普段通り工場でせっせと働きました。

特にこれから行く目的地カナダの研究も英語の勉強もしませんでした。

今思えばちょとくらいすればよかったかも、とも思いますが、何もしなかったからすべてが新しく何もかもが新鮮に感じられてそれはそれで多分良かったんです。

良いように考えると。

きっと。

結局計画らしい計画は特に立てませんでした。

カナダといってもとんでもなく広いのでカナダのどこに行くのか迷うのではと思われるかもしれませんがまず最初はバンクーバーに行くことに決めました。

実家から近い名古屋空港(現在の県営名古屋空港)からカナディアン航空が直行便を飛ばしていたからです。

自分の計画ではまずバンクーバーにさっそうと降り立ちます。

始めはユースホステルに泊まりアパートを探します。

そのあと仕事を見つけ数か月働き少しお金を貯めます。

そしてお金に余裕ができたところでカナダとアメリカを旅しようというざっくり過ぎるものでした(多少の誤差はありますがだいたいその通りになりました)。

緊張しすぎる実際の出発、そしてほんもののカナダへ

ワーキングホリデービザも取り、

飛行機のチケットも購入し、

新しいスーツケースも買いました。

現地のお金、カナダドルは少しの現金と当時ガイドブックでおすすめされていたトラベラーズチェックにしました。

1年有効の海外旅行保険にも入りました。

その他必要なものをそろえ出発の日が刻々と近づいてきます。

一年ほど働いた工場で仲良くなった人たちともお別れをし惜しまれつつ辞めました。

職場の人たちにはカナダへ一人旅に行くとは直前まで言ってなかったので相当驚いていました。

その日が近づくにつれワクワクよりは緊張感が高まってきました。

今更ながらほんとに大丈夫なんだろうか?

とか

なんかの間違いなんじゃなかろうかとか思ったりしてました。

一人で海外に行くのは初めてのことです。

これは人生の一大イベントです。

向こうで死んだらもう二度と日本の地を踏むことはないかもしれないのです。

さようならニッポンありがとうニッポン。

いやまだ出発もしてませんが緊張感に胸が高鳴ります。

これは出発当日は大変なことになるに違いない。

ちゃんと飛行機は飛び立って無事カナダに着くだろうか?

間違って違う飛行機に乗って着いたらアフリカだったなんてことにならないだろうか。

色々と考えすぎて胃が痛くなりそうでした。

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そんなこんなでとうとう出発当日が来てしまいました。

当日は家族総出で空港まで見送りに来てくれました。

緊張しすぎてどんな状況だったかよく覚えていません。

あれよあれよという間に出発ゲートでお別れを言ってとうとう一人で搭乗口へと向かいます。

ここでやらかしました。

待合室のベンチで知らないうちにパスポートを床に落としてそのまま立ち去ろうとしていたのです。

当然ですがパスポート無しで海外旅行にいくことはできません。

ですがここで奇跡的に心のやさしい外人の男の人があらわれます。

なんとその人がパスポートを拾って「落ちましたよ」って日本語で渡してくれたのです!

ありがとうございます神様仏様いや拾ってくれた紳士に感謝感謝感謝感謝そして感謝また感謝!!

闇市場で人気の日本人のパスポート。

こっそりブローカーに高値で売り渡そうともせずすぐに拾ってくれたのです。

どこの誰かは存じませんが今でも感謝しています。

今からでも会ってお礼を言いたいぐらいです。

ただ残念なことに緊張のあまりしっかりお礼を言えたかさえ覚えていないのです。

あの時の外人さん本当にありがとうございました。

私ですという方がいたら名乗りでください。メール待ってます。

飛行機に乗り込むと私の席は白人のスチュワーデスさんが目の前に座るドアのすぐそばの足元がものすごく広い席でした。

ただスチュワーデスさんが目の前に向い合せなので何となく気まずい10何時間を過ごすことになりました。

さらっと英語でなんか話しかけて軽いイングリッシュジョークの一つや二つとばせていたらさぞかし楽しい時間だっただろうと思います。

ですがその時の私は英語はおろか日本語も怪しいくらいに緊張していました。

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機内食はビーフORチキンだったかも覚えていませんが多分ちゃんと食べてちゃんと寝たんだと思います。

いよいよカナダ、バンクーバーに到着しました。

なんとなく匂いが違うな。土とか自然の匂いがした記憶があります。

飛行機を降りると次の関門、税関です。

緊張緊張の連続です。

だいたい何を聞かれるのかはガイドブックに書かれていたので予想してました。

「What is your purpose of your visit? 滞在の目的は?」

とか

「How long are you going to stay in Canada? どのくらいの期間カナダに滞在しますか?」

とかそんな感じでしょ。大丈夫大丈夫。もう答えもガイドブックにのってるのでそのまま覚えていきました。

ですが係官はなんか違うことを言ってきました。

というか聞き取れなかっただけかもしれませんが。

とにかく何を言ってるのか全然わかりませんでした。

(・_・;)

焦りました。

しょうがないのでワーキングホリデービザの紙切れとパスポートをだしてそれを指さして「ワーキングホリデービザ、ステイワンイヤー」とかなんとか準備していたフレーズを言ったと思います。

結局最後まで何を言っているかはわかりませんでした。

強制送還の恐怖におびえながらもなんとかスタンプが押され入国できてしまいました。

荷物を受け取り空港の外に出ます。

次のプランはユースホステルにその夜は泊まるということ。

ただどうやって行くかは決めてませんでした。

どうやって行くんだ?

英語できないし。

まず路線バスは難しそうなので無理です。

ここはちょっとお金かかるけど初日特例でタクシーを使います。

乗り込んだら運転手にガイドブックのユースホステルを指さして、高い運賃と引き換えにそこに連れて行ってもらうことに成功しました。

空港から車で30分くらいでしょうかJericho Beachという海岸の近くにあり森があって公園も隣接している綺麗な場所にユースホステルはありました。

9月終わりだしカナダは寒いかも、そう思って少し厚着してきたのが場違いなくらいに暖かい日でした。

自分がイメージしていたカナダとは少し違いベンチでは上半身裸で寝てる人もいるしビーチにも人はたくさんいて寝っ転がって本読んだり公園でスポーツをしている人がいたり、とてもゆる~い雰囲気でした。

ユースホステルに着くとさらに関門が待っています。

もちろん予約とかはしてません。

持ってきたフレーズブックの通りに「1週間泊まりたい」を英語言いました(その後延長延長で一ヶ月以上いることになりましたが)。

無事に寝床は確保しました。

ユースホステルなのでドミトリー形式で相部屋。

一泊10ドルくらいだったと思います。

広い部屋に二段ベッドがいくつも並んでる刑務所みたいな雰囲気(刑務所は行ったことないですが)でした。

ここからあのざっくりとした計画に沿ってアパートを探して仕事探して更に旅に出る。できるのか?

                                    つづく

→つづき ユースホステルに長期滞在していた時の話↓↓

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→そのまた続き カナダワーホリで寿司職人↓↓

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