19歳の時に初めての海外旅行一人旅でカナダへのワーキングホリデーを選びバンクーバーへ行くこと以外なにも決めず英語も全くできないままにカナダの地へと降り立ちました(・_・;)
食料を探す
バンクーバー空港へ到着しなんとか最初の関門をくぐり抜けました。
入国の税関を抜け、タクシーでユースホステルへ向かい、そしてユースホステルの受付で1週間分の寝床を確保することに成功しました。なんで一週間かは特に決めてませんでした。もちろん。
着いたのは昼頃だったと思います。
泊まったユースホステルはバンクーバーのJericho beach(ジェリコビーチ)という海岸がすぐそばにある美しい場所です。海はバラード海峡(Burrard Inlet)という入り江でその向こう側にはノースバンクーバーの町と山々が見えます。
ユースホステルは当時1泊10ドルくらいでした。相部屋でベッドが沢山並んでるだけの宿ですが安かったのでここにしました。
飛行機の中で食べてから何も食べてません。
お腹が空いたので自分のベッドに荷物を置きとりあえず食料を探しに行くことにしました。
ガイドブックのおおまかな地図を見ると近くにスーパーはなさそうです。
ま、歩いてブラブラしていれば小さい店くらいあるだろうと思い外へ行きました。
いい天気でビーチを歩くのが気持ち良かったです。
海と山が見えビーチではねこっろがったりビーチバレーしたり心地よくゆる~い風景が広がっていました。
住宅地に入ると小さい商店があったのでそこで適当にすぐに食べられそうなバナナとかリンゴとかサンドウィッチとかソーセージとかを沢山買いました。ほんとは弁当とか食べたかったですがそんなものは売ってません。これから数日分の食料です。
とりあえず食料確保です。そして売ってる場所もわかりました。
その後ユースホステルにはみんなで使っていいキッチンがあることを発見し食材を買ってきて簡単な調理をすることが多くなりました。
家、見つからず
時差ボケも治った数日後にはいよいよ当初の計画通り家を探すことにしました。
といってもどうやっていいかは知りませんでした。
いまならインターネットですぐに調べられそうですが。
ガイドブックに家の探し方はのってませんでした。
そこでバンクーバーのダウンタウンへ行き日本で言うアパマンとかミニミニみたいな不動産屋へ行けばなんとかなるだろうと思っていました。
ここで初の町の路線バスに乗ります。
ドキドキです。
乗り方と料金はガイドブックにのってたのですがどこでどうやって降りるかはよくわかってませんでした。
そこでダウンタウンらしき町の中心部についたら誰かが降りるはずなのでそこで一緒に降りることにしました。
ダウンタウンで降りそこらじゅうを歩き回ったのですが不動産屋らしきものはありません。
これは日本とシステムが違うんだなと思い結局あきらめて帰りました。
もし不動産屋的なものが見つかっても英語で難しい手続きはちょっとできそうにないのでこれは作戦を変えないとな。
かと言ってどうするかはその時はわからず、
一週間はあっという間に過ぎました。
ここからユースホステルの滞在は延長延長を繰り返すことになります。
温泉
さてどうすっかな~と考えたりしているそんなある日の朝、
ビーチにサンドウィッチを持って行って景色を見ながら朝食を食べていました。
ビーチの駐車場に大きいワゴン車がとまり中からでかい白人のおっさんが出てきました。
こっちへ向かって歩いてきます。
そしてなんか話しかけてきました。
こっちが日本人で英語ができないことがわかると
「sightseeing sightseeing with me?」(観光へ行かないか?)
と車を指さしながら言ってきました。これくらいはわかりました。
観光?!いいね~
もちろんその日の予定があるわけでもないのでついていくことにしました。(なんの警戒もせず、、、)
しばらくは車で町中を走りおっさんがなにか観光案内らしきこと言ってるんですがよくわからないので適当に相槌うってました。
そしてまたしばらくすると車を町のパーキングに停めました。
どこへ行くのかよくわかってませんでしたが男がよく行くような怪しいショーをやっているお店に連れていかれました。なぜかお金を二人分払わせられました。
ショーも終わり次はどこへ行くのかと思えば
「Onsen Onsen」(温泉、温泉)
このおっさんは温泉へ行こうと言っているぞ。バンクーバーに温泉があるんか?!
いいね~
とりあえず行くことにしました。
そのおっさんが言う温泉とやらに着きました。
店にはカウンターがあり中国人風のおばさんにお金を払うと中に入っていきます。
小さな部屋へ通されます。
完全に個室です(!?)おっさんと二人っきりで!?え!?
おっさんは服を脱ぎこっちへ来いと言っています。
これはやばいやつやん!!
すぐに
「あ、トイレ、トイレ」と言ってその部屋から出てドアを閉めました。
そまま店をでて逃げました。
もう少し警戒すべきでした、、、、
※趣味嗜好を差別・批判する意図は全くありませんご了承ください。
ファームステイ(?)
しばらくするとユースホステルの入口の掲示板に色々な広告が張り出されているのに気づきました。
家の情報や仕事の情報など。
中には日本語で書かれたものもありました。
「アパートシェアしませんか」とか「ホームステイ募集」などです。
一枚の広告に目が止まりました。
「ファームステイしたい人募集。牧場での仕事をするかわりに宿泊食事無料」
お~!!!こんなのあるんか?これはいい!!
仕事手伝う代わりに宿泊食事無料。
滞在費節約できるし英語も勉強できるんじゃないか。
これにしよう!!
というわけで書かれていた電話番号に早速電話しました。
聞くとホームステイなどを現地で日本人に紹介するエージェントのようでした。
手数料がたしか100ドルくらいでした。
もうこれに決めたのでそのまま行く手続きをしてもらうことになりました。
バンクーバーから東へ40kmほどいったところのメープルリッジという町の牧場に行くことが決まりました。
数日後の朝にユースホステルにエージェントの人が車で迎えに来てくれました。
その頃には仲良くなった日本人の人たちが大勢玄関まで見送りにきてくれました。
「がんばれよ~!」
さよならをして車に乗り込みます。
一時間ほどして車はメープルリッジに着き指定の住所を探すのですが一向に見つかりません。
ん???????なんで????
誰かに聞いたりもしていましたがその住所が見つからないようでした。
そんなことってあるんでしょうか?
これはまた悪いエージェントに騙されたのではとか色々考え始めました。
結局走り回っても見つからずバンクーバーに戻ることに
さすがに颯爽と出発した手前ユースホステルには戻りにくいので市内の違う宿にとりあえず泊まることにしました。
その後そのエージェントにはクレームを言いお金は返してもらいました。
ごめんなさいということでなぜかエージェントの人の自宅に招かれ夕飯までごちそうになりました。
いったい何だったのか今考えてもわかりません。
「???」しかでてきません(・_・)
そして数日後ユースホステルにひょっこり戻りました。
見送ってくれた日本人仲間たちに
「なんで戻ってきた?」
「どうした?」
「なにがあった?」
心配やら驚きやらでちょっとした騒ぎになりました。
ユースホステルに戻りしばらく滞在した後、ある日本人が家を近所に見つけたので短期間なら住んでいいよと言ってくれました。
節約もできるしありがたくお言葉に甘えて転がり込むことにしました。。。
銀行口座を作る
仕事や家を探す際には銀行口座を持っていた方がいいとのアドバイスがあったので作ることにしました。
今回はかなりハードルが高いです。
一番近所にあった「バンクオブモントリオール」という銀行でつくることにしました。
ある程度の英語は予習していったのである程度はうまくいきました。ある程度は、、、、
口座が開設され通帳を作ったとこまではよかったんですが問題発生です。
銀行員のおねえさんが
「PINどうのこうの」と言っています。
PIN???
PINって?聞いたことない言葉です。
今思い返せばキャッシュカードの暗証番号(PIN Personal Identification Number)決めてくれって言ってたんだってすぐにわかるんですがその時はわかりませんでした。
周りに通訳できる人もいません。
銀行員のお姉さんは身振り手振りを入れながら一生懸命に説明してくれています。
銀行に入って小一時間はいたでしょうか。あほな日本人はなんとかPINを理解しようやく解決へと至りました。
その時懸命に説明してくれてた銀行員のお姉さん本当にありがとう。
家、見つかる
そうこうしているある日これも誰からの情報か忘れましたが
「一人日本人引っ越すのでベースメントに空きができたから入らない?」と言ってきたので見に行くことにしました。
ベースメントとは一軒家の半地下の部屋のことです。
一軒家を持っている人はそこを別の人に貸し出したりしていました。
持ち主は旦那がカナダ人、奥さんが日本人、小さな子供が2人の4人家族。
ベースメントの広さはじゅうぶんで玄関が別にあるので出入りは気兼ねなくできます。
トイレとシャワーは自分用のがありましたがキッチンは上の階で家族と共同とのこと。
ダウンタウンからはバスで20分くらいとちょっと遠かったけど周りにはスーパーもバンクオブモントリオールもあります。
家賃は1ヶ月で500ドルくらいでした。
手続きも簡単だし部屋も家族も悪くないしここにすっか。
てことでめでたく家が決まりました(^ω^)
ここにはダウンタウンにアパートを見つけるまで数か月住むことになりました。
つづく
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